// 火曜日にはねじをまく //

ねじまき句会
第12回:記録

日程:2005年2月1日(火)午後
会場:愛知県産業貿易館本館会議室
出詠者:魚柳志野、桜里刀子、荻原裕幸、佐藤蕗子、柴田和男、すぎもりたかこ、
    なかはられいこ、二村鉄子、春畑茜、松田宏二、丸山進、宮川尚子、渡辺葉
    (以上13名、各5句選)

・ねじまき句会は、毎月一回、名古屋で開催される川柳の句会です。
・事前に提出した詠草を当日無記名で選句して作品批評をおこないます。
・第13回は、3月8日(火)午後。会場は、愛知県産業貿易館本館会議室(→地図)。
・参加希望の方は、nakahara@r.email.ne.jp(なかはられいこ)宛メールでご連絡下さい。
・参加資格はありません。参加にあたり川柳をはじめて書くということでも構いません。
・参加費用(会場費&お茶代&お菓子代)は一人1000円です。
・前回の記録は http://www.sweetswan.com/nejimaki/0501.html でご覧いただけます。

題詠「春」

  1. その春は 古い舞曲で過ごしたの/桜里刀子

    ( / )

  2. 保存した春がすっぽり消えている/丸山進

    (3票 佐藤、すぎもり、春畑)

  3. 唇のはじけて春のはじまりぬ/松田宏二

    (2票 二村、渡辺)

  4. とびこんでみたら春夜の井戸でした/魚柳志野

    (1票 荻原)

  5. 春が来て鏡の返事はいはいはい/佐藤蕗子

    (1票 松田)

  6. 馬跳びの馬つぎつぎと春になる/なかはられいこ

    (5票 二村、松田、丸山、春畑、渡辺)

  7. ゆらゆらと空腹な水春の水/二村鉄子

    ( / )

  8. モンゴルの春の匂いを喚起する/渡辺葉

    (1票 宮川)

  9. この道は春の道 喪服はだめよ/柴田和男

    ( / )

  10. ぼんやりと湯気のむこうに春のくに/春畑茜

    (1票 荻原)

  11. 余力みな使い果たして春の底/すぎもりたかこ

    (4票 魚柳、荻原、柴田、丸山)

  12. 春巻きの皮に練りこむ水の音/荻原裕幸

    ( / )

  13. 婉然と春の隣に腰かける/宮川尚子

    (1票 魚柳)

  14. 駅まで5分走れば春になれそうで/柴田和男

    (5票 佐藤、なかはら、松田、宮川、渡辺)

  15. 一日の終わりに春をあたためる/渡辺葉

    (2票 荻原、春畑)

  16. しゃぼん玉湧いては消える春睡い/佐藤蕗子

    ( / )

  17. 昨年の春を解凍してみます/松田宏二

    (4票 魚柳、すぎもり、なかはら、宮川)

  18. 春なので渦巻き戻すかたつむり/丸山進

    (6票 魚柳、柴田、なかはら、二村、春畑、松田)

  19. 春ですよ 回覧板をお届けに/宮川尚子

    (4票 佐藤、すぎもり、二村、春畑)

  20. おもだった春の動詞をとりのぞく/荻原裕幸

    (5票 魚柳、柴田、なかはら、宮川、渡辺)

  21. どこかから手を振っている如月小春/すぎもりたかこ

    ( / )

  22. 新生児ならんでみんな春の顔/春畑茜

    (2票 佐藤、丸山)

  23. 看板の欠けた一字はたぶん春/なかはられいこ

    (7票 荻原、佐藤、すぎもり、二村、丸山、宮川、渡辺)

  24. 春の園首を絞め合うキューピッド/二村鉄子

    (3票 柴田、すぎもり、丸山)

  25. 春の空 童謡の空父母の空/桜里刀子

    ( / )

  26. 指貫をぬいだひとから春のゆき/魚柳志野

    (3票 柴田、なかはら、松田)

雑詠

  1. 何にでも七味かけねば生きられず/すぎもりたかこ

    (2票 二村、渡辺)

  2. お名まえを頂戴すると遠ざかる/宮川尚子

    (7票 魚柳、柴田、佐藤、すぎもり、なかはら、丸山、渡辺)

  3. 空ビンのため息をきく時刻です/松田宏二

    (4票 荻原、なかはら、春畑、丸山)

  4. 旅に出た猫を探して旅に出る/魚柳志野

    ( / )

  5. 耳たぶの東京タワーから悲鳴/渡辺葉

    (2票 荻原、柴田)

  6. ウッドストックの黄色くれたら好きになる/なかはられいこ

    (1票 魚柳)

  7. 月曜は喫茶店の椅子になる/柴田和男

    (1票 宮川)

  8. メロンぱんさびしくなれば噛んでみる/春畑茜

    ( / )

  9. 成分がはっきりしないみのもんた/丸山進

    (4票 荻原、なかはら、二村、松田)

  10. 斑雪 盗んだ馬が鳴き止まぬ/桜里刀子

    (2票 魚柳、二村)

  11. 手袋のなかの小指が欠伸する/二村鉄子

    (8票 魚柳、荻原、佐藤、柴田、松田、丸山、宮川、渡辺)

  12. 終電車以後の乾いた声を聴く/荻原裕幸

    (1票 すぎもり)

  13. パンの耳昔々を話そうか/佐藤蕗子

    (4票 すぎもり、二村、春畑、松田)

  14. 冗談を 定刻に運ぶ宅配/柴田和男

    ( / )

  15. トクベツな人と別れてまた出会う/渡辺葉

    ( / )

  16. 実線のとぎれるあたり八十歳/松田宏二

    (2票 荻原、渡辺)

  17. ドアノブに説得されて戻ります/丸山進

    (7票 魚柳、佐藤、すぎもり、なかはら、春畑、松田、渡辺)

  18. 水たまりを跨ぐじゃましないように/なかはられいこ

    (3票 佐藤、柴田、宮川)

  19. お日さまの光をうつす月でした/宮川尚子

    ( / )

  20. いつわりの気持ちに気付く雪明り/すぎもりたかこ

    ( / )

  21. シナモンを噛めばお話上手くなる/佐藤蕗子

    (1票 柴田)

  22. ひだまりに気になる音を置いてくる/荻原裕幸

    (2票 春畑、宮川)

  23. 銀河濃し 歌人の姉の戻り舟/桜里刀子

    ( / )

  24. 騎馬戦の馬より落ちて馬となる/二村鉄子

    (1票 丸山)

  25. だるまさんいつも転んでくれたこと/春畑茜

    (3票 二村、松田、宮川)

  26. 目のかゆい人を並べてごめんなさい/魚柳志野

    (5票 佐藤、すぎもり、なかはら、春畑、丸山)

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