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鳴尾日記

TODAY YESTERDAY



歌人・加藤治郎が、日々を綴る電脳日記。ご意見やご感想はメールでどうぞ。
「鳴尾は、私の母郷である。電脳空間の放浪者である私の、心の拠り所として命名した」治郎


temporary closed
  Date: 2005年06月07日 (火)


And so my friends I'll say goodnight.

But tonight can always last as long as you keep alive the memories of paradise.




選歌人生
  Date: 2005年06月04日 (土)

ここに来て、「未来」(毎月)、「毎日歌壇」(毎週)、「うたう☆クラブ」(毎季)と選歌の仕事が増えた。選歌人生が始まったのだ。40代半ばである。第二の人生とまでは言わないが、何かが変わった気がする。
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/05/20/20050520ddm012040038000c.html

毎日歌壇、メールの投稿が伸びている。
それに伴って、投稿する作者の層も変わりつつある。
タイムラグがあるのですこし先になるが、7月ぐらいから毎日歌壇-加藤治郎選歌欄のカラーが出てくると思う。
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/05/22/20050522ddm014040057000c.html



ボサノヴァ
  Date: 2005年06月01日 (水)

夜は、ボサノヴァ。

とても哀しい声を聞きたくなるとき。

ナラ・レオンがいい。

哀しい声。



新聞歌壇メール時代
  Date: 2005年05月27日 (金)

帰宅すると、毎日新聞から、メールで投稿された作品が届いていた。
すーっと爽やかな風が吹き込んだような気がした。

いまは、まだ、葉書とメール、9:1ぐらいの割合だろう。
が、おそらく、1年後には、メールの方が多くなるのではないだろうか。

新聞歌壇メール時代の幕開けである。



毎日歌壇
  Date: 2005年05月20日 (金)

毎日歌壇の選者を務めることになった。
小市巳世司氏の後任ということになる。
思いがけないことだった。

今日の毎日新聞朝刊第2社会面に社告が出た。
さらに、22日(日)の歌壇俳壇面で、抱負を語ることになる。
選歌が掲載されるのは、6月12日からの予定。

メールで投稿を受け付けるというのが、新聞歌壇としては、新機軸かなと思う。
これも必然的な流れだろう。

友人曰く「新聞歌壇はヒットやホームランより、365日、きちんと打席に立つことが求められます」

そうだ、打席に立ち続けることだ。



DURAN DURAN
  Date: 2005年05月05日 (木)

およそ、ライブに関しては、本当に恵まれた。
イーグルス、レディオヘッド、オアシス、スティング、ロジャーウォーターズ、ポールマッカートニー、ジョージハリソン、エリッククラプトン、エルトンジョン、ビリージョエル、クイーン、ポリス…、みんなみんな楽しんだ。
あとは、ザ・フーぐらいだろうか。

DURAN DURANにかんしては、ふしぎとライブよりも、ビデオクリップが観たかった。
それもとうとう実現。「GREATEST」のDVDが手に入ったのである。
MTVをリードしたのは、このバンドである。
昔みた、SAVE A PRAYERのクリップ。
かすかな残像が、はっきり眼前にある。あれは、スリランカのロケだったんだ。
官能的である。
圧巻は、NEW MOON ON MONDAY
革命の夜の花火の騒ぎの華やかで暴力的な映像。
なんと5つバージョンが収録されている。
映画バージョンは20分以上の、まさに短編映画。
これを観ると、NEW MOON ON MONDAYのクリップがすべて明瞭になる。
が、まあ、オリジナルバージョンで、十分メッセージは伝わってくるのだが。

DURAN DURAN、STYXがいまの関心。
ともに語れる相手がいないなあ、もう、80年代。







若葉集
  Date: 2005年04月22日 (金)

吉川君と真中君が選者になった「塔」は、また新たな一歩を踏み出した。
吉川君、真中君、江戸さん、前田さんと私が集まった京都の座談会は、つい二、三年前のことに思える。実際は、96年の7月、京都。まだ、みんな若かった。
無名の若者にだけ許されるきらめきがあった。
みんな偉くなっていくのは何だか寂しいことだ。

吉川君の選歌欄は「若葉集」という。
「入会一年未満の会員だけを集めた、いわばニューフェース欄」(永田和宏)ということである。
こういう試みが結社を活性化するのだろう。

明日は、彗星集の歌会。
ネットとライブ(生)をシンクロさせた題詠歌会が進行中である。




入門と鍵
  Date: 2005年04月20日 (水)

『うたう☆クラブ セレクション』の広告が短歌研究社のサイトに掲載された。
http://www.mmjp.or.jp/TANKAKENKYU/utau_selection.htm

定価800円と、手頃な短歌入門ハンドブックである。



夜、Sさんから電話。
若い、世代、リアリズムと、3つのキイワードをいただいた。
まさに次のドアをあける鍵をいただいたのである。





第四回歌葉新人賞はじまる
  Date: 2005年04月15日 (金)

私信で何通か、今年はやるんですか、と問い合わせがあった。
http://www.bookpark.ne.jp/utanoha/
予定よりすこしスリップしたのは、個人情報保護法対応のため。短歌賞関連では、もっとも対応が早いと思う。



『うたう☆クラブ セレクション』(短歌研究社)が刊行になった。
この5年間ほど、うたう☆クラブは、若い作者との接点となり、たのしい仕事だった。
自分の短歌観も色濃く出ている。

たくさんの人に読んでほしい。




〈塚本邦雄〉の不在
  Date: 2005年04月06日 (水)

「短歌」(角川書店)四月号では「平成短歌この十五年の収穫」という特集が組まれた。66ページというボリュームである。昭和は遠くなりにけり、とも、このずぶずぶの平成時代も振り返る時期かとも、様々な感想をもった。

この特集で、はっきりしたこと。それは〈塚本邦雄〉の不在である。平成短歌の「総点検」というときに、塚本邦雄の歌が一首も引用されないというのは、恐るべき事態ではないか。〈塚本邦雄〉の不在、それは凡庸の蔓延と同義なのだ。

念のため、平成に入ってからの塚本邦雄の仕事を確認しておく。

日章旗百のよせがきくれなゐがのこりてそこに死者の無署名   
『魔王』1993年

寒昴三つ四つ五つむつかしく言はず尊厳死を認めては?
『獻身』1994年

     みかど
暗殺されし帝は崇峻のみならずごりつと歯にこたへて酢牛蒡
『風雅黙示録』1996年
                  

おそらくはつひに視ざらむみづからの骨ありて「涙骨」(オス・ラクリマーレ)
『約翰傳偽書』2001年





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