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電脳日記・夢みる頃を過ぎても
TODAY YESTERDAY
歌人・藤原龍一郎が、波瀾の日々を綴る電脳日記
ご意見やご感想は[抒情が目にしみる]でどうぞ
昼前に家を出て、家内と木場で待ち合わせ。
かの子の学校の文化祭へ行く。
三時過ぎにわかれて、こんどは、東京会館へ。
小澤克己さんの主宰誌「遠嶺」の15周年記念会。
斎藤慎爾さん、海野謙四郎さん、本阿弥秀雄さん、酒井佐忠さん、山田弘子さんと
同じテーブル。緊張する。
俳人以外のゲストも多く、浅井慎平、沢木耕太郎、坂東三津五郎といった方たちの顔もみえる。
五時から八時までの会だったが、まったく、長さを感じさせない、
すっきりした進行だった。
さて、2000年10月1日にスタートしたこの電脳日記「夢みる頃を過ぎても」も
本日でまる八年が過ぎました。
この間、毎日200人から250人の方々が、閲覧に来ていただいておりました。
これらのみなさまには、心から感謝いたします。
八年間を一つの区切りとして、突然ではありますが、この日記は
本日をもって終了させていただき、今後の更新はいたしません。
この八年間、陰に陽に励ましてくださったみなさまに心から感謝いたします。
また、この日記と掲示板の設営と管理をしていただきました荻原裕幸様にも
心から、ありがとうございます、と、申し上げます。
今日は雨の土曜日。
青山のNHKの施設で、松野志保さんの歌集『too young to die』kの批評会。
パネルディスカッションが二部にわたってあり、私は一部の進行役をやらせていただく。
パネリストは言語学者の東郷雄二さん、詩人の川口晴美さん、歌人の黒瀬珂瀾さん。
それぞれの方が、自分にひきつけた解釈をしてくださったので、
わかりやすい意見交換になったのではないかと思う。
やはり、短歌形式で物語を構築することの困難を実感した、というのが本音。
懇親会には福島泰樹さん、間村正一さんらも出席。
立食パーティだからなのか、なぜか、足のふくらはぎの部分が痛くなり
途中で失礼する。
企画を二本提出して、いちおうオーケーとなる。
本格的に仕事が始まっているわけではないのだが、やはり、
初めての仕事に携わっているわけで、戸惑ったり、納得したり
するところが多い。
中川佐和子さん、高島裕さんの新しい歌集がでた。
実は短歌に食傷気味の雰囲気がここ一年ばかりあったのだが、
こういうすぐれた歌人の歌集を読むと、自分は短歌が好きなのだと
強く感じる。
日曜日と月曜日はひたすら原稿を書き、ちょっと本を買いにでかけて
あとは買ってきた本を拾い読み。
仕事の上の勉強ということで、本のカバーと装丁者の名前をおぼえるように
しているのだが、デザインがいいなと思うと、前にそう思った本と
同じ装丁者だったりして、こういう場にも、流行があるのだな、と思う。
本日は、仕事の依頼で、新橋から京王線に乗って久里浜をめざしたのだが
横浜の手前の駅で人身事故ということで、下りの電車が全面ストップ。
上り線で新小安に戻り、京浜東北線で横浜へ。
横浜で横須賀線に乗り換えて、ようやく久里浜に到着したときは
出てから二時間半経っていた。とんだロードムービーだった。
ただ、悪いことばかりではなく、この二時間半の間に、今日買ったばかりの
近藤史恵著『サクリファイス』を読了る
自転車のロードレースの世界を舞台にしたミステリで、自転車競技という
あまりなじみのないスポーツの詳細が、つたわってくるように、上手い
話の展開になっている。
同時進行で堂場瞬一のマラソン小説『キング』(文庫版タイトルは「標なき道」)を
読んでおり、これを読み終わったら、齋藤純の『銀輪の覇者』を
読む予定なので、しばらくはスポーツ小説びたりになりそうである。
午前中は平和島のクリニックに行って、薬をもらう。
そのまま、お台場のオフィスへ行って、おきっぱなしの歌集などを
ピックアップして帰宅。
午後はだるくて馬券も買わずに昼寝。
夕方から、短歌人編集会議のために池袋へ。
腰痛のため、食事はしないで帰宅。
移動中に「短歌研究」「短歌」など拾い読み。
「短歌」の時評で、島田修三さんが、『仙波龍英歌集』について
書いてくれたのがうれしい。
1985年の段階で、仙波龍英が何をしようとしていたのか、
若い歌人にぜひ、仙波の作品を読んで確認してほしい。
1987年に『サラダ記念日』ブームがまきおこったことで
短歌シヘンはいったい何を喪失してしまったか、ということに、
思いをはせる。
もしも願いがかなうなら、短歌シーンを『サラダ記念日』出現以前に
もどしたいと切に思う。
愚痴だから、読み流していただきたい。
生まれて初めて、江戸川乱歩賞の授賞式に出席しました。
受賞は、曽根圭介氏の『沈底魚』。
帝国ホテルの富士の間。
推理作家協会の主催なのでもちろん作家がたくさん出席。
私は作家は赤井三尋氏しか知り合いがいないので、作家の方たちを
遠望するのみでした。
いちおう、顔と名前が一致した作家さんは、京極夏彦、北方謙三、恩田陸、大沢在昌、逢坂剛、今野敏といったかたたち。
評論家、翻訳家、他社の編集者の方たちとは、名刺交換をさせていただきました。
帰りに受賞作『沈底魚』をいただいてしまいましたが、パーティー会場で、本を配ったりする仕事をむかしはよくやっていたなあ、と
感慨無量でした。
敬老の日である昨日は、なんとか気力をふりしぼって、懸案の
原稿をいっぽん書き上げる。
これで少し気が楽になる。
とはいえ、まだ、長い原稿が三本残っている。
準備が必要な原稿で、本も何冊か読まねばならないので、けっこう、
時間がかかりそう。
本日は勤め先で、企画書制作。
こういう作業は面白いのだが、まだ、本一冊をつくったことがないので
不安はさらない。
日曜日に毎日新聞の時評を書いたので、あと三回で今年も終わる。
十二月は総括になるだろうから、単独のテーマはあと二回だけ。
きちんとした問題提起をしたいとは思うのだが、読者にきちんと
真意がつたわるかたちで、現代短歌の問題を提起するのは、なかなか困難。
たとえば、奥田亡羊歌集『亡羊』の評判が良いようだが、私は
この歌集の作品のオノマトペの多用や修辞の弱さが気になって
とても高くは評価できない。
こういうことを、納得できるように書かなければならないのだが。
とにかく、集中力を絞り出すしかない。
朝九時半集合で、マンションの防災訓練。
はしご車が来て、煙通路体験、消火器使用体験、電話通報体験などをこなす。
昨日以上に日差しがつよくて、途中で気分が悪くなりそうだった。
正午前に終了。
そのあとで、理事のみの反省会。解散は一時前。
ぐったり疲れる。
柊書房の影山一男さんから、はがきをいただいた。
柊書房は創立10年になったそうだ。
『短歌の引力』と『花束で殴る』という忘れ難い本を出していただいている。
柊書房の方向には、足わ向けて眠れない。
午後はぐったりと疲れたままに「短歌往来」の「サラダ記念日刊行20年」や
「現代短歌雁」の「塚本邦雄再読」という特集を読む。
更新がとぎれがち。集中力がうすれていて申し訳ない。
今週はたくさんの書物を贈っていただいた。
ありがとうございます。
花山周子歌集『屋上の人屋上の鳥』ながらみ書房 2500円
石井辰彦歌集『蛇の舌』書肆山田 2800円
香川ヒサ歌集『Perspective』柊書房 3000円
前登志夫歌集『落人の家』雁書館 3000円
前川斎子歌集『逆髪』砂子屋書房 3000円
米川千嘉子歌集『衝立の絵の乙女』角川書店 2571円
今井聖句集『バーベルに月乗せて』花神社 2400円
高原英理著『ゴシックスピリット』朝日新聞社 2400円
この三連休で頑張って読む努力をいたします。
明日の日曜日の毎日新聞の朝刊詩歌欄に「短歌月評」を書きました。大辻隆弘さんの最近の活躍に関する短文です。
土曜日。とにかく、今日は外に用事はない。
午前中、自転車で腰痛のマッサージに行き、そのまま、木場公園の
近くにできたブックオフ木場葛西通り店というのに行ってみる。
新しい店なので、門前仲町のように、薄汚れた感じがないのがいい。
出版社勤務になったということで、本の装丁やページの組みについても
おぼえなければならないことがたくさんある。
参考書のつもりで、ハードカバーの小説の105円のやつを色々と漁る。
結局、10冊も買ってしまった。
いちおう、装丁、挿画の人たちの名前をちぇっくして、ページの
字詰めを数えるつもり。
残暑がもどった日差しで汗がしたたりおちてくる。
帰宅したら、暑さでシャツが肌にはりつき、がっくりと疲れている。
SCRIPT: KENT WEB[Sun Board v2.3], EDIT & DESIGN: HIROYUKI OGIHARA
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